介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

身体遣い ポイント②「自分で決めてもらう」

身体介助における「身体遣い」で

大切にしているポイントその②

 


「前回の①をするためには」

という前提の内容となります

 


「自分で決めてもらう」

です😊

 


「それくらい当たり前だ」

という声が聞こえてきそうですが

 


その通り

普段から皆さんされていますよね✨

そのために色んな言葉をかけています

 


職員のして欲しいことを伝えるのではなく

あくまで本人が主体であるとして

 


「起きましょう」

ではなく

「起きられますか」

 


「立ちますよ」

ではなく

「立てますか」

 


などの言い方について

現場でもよく言われます

 


表面的に言い換えればそれで良いのか

というと

そうではないんですよね

 


人は身体を動かす際には

「動かそう」

と思わなければ動かせないです

 


「起きよう」

と思わずに起き上がることは出来ないです

 


ですので身体介助は

「〇〇しよう」

と思ってもらうことから始まります

 


例えば

時間の決まった予定のない日の朝

誰かが皆さんを起こしにきてくれました☀️

 


「おはようございます」

「起きましょうか」

 


と声をかけてくれました

 


その時皆さんは常に

「よし!起きよう!」

 


となるでしょうか🤔

 


皆さんが「起きよう」となるには

どう関わったらいいでしょうか?

 


目の前の方が

「立ちあがろう」

「お風呂に入ろう」

「食べよう」

「手を伸ばそう」

「掴まろう」

「足に力を入れよう」

「喋ろう」

「コミュニケーションをとろう」

と思うには

 


「その方のニーズを満たせることが

伝わっている」

 


ことが必要になります

 


「何のために」

という目的です

 


⓪・・・・・ために満腹状態になる

①満腹になるためにごはんを食べる

②ごはんを食べるために食卓へ行く

③食卓へ行くために車いすへ移る

車いすへ移るために立ち上がる

◯・・・・・ために意識を向ける

 


といった考え方ですね

 


そのニーズを明らかにする考え方のことを

「アセスメント」

と言います

 


アセスメントについては

今回触れないですが

 


その方にとってのニーズが満たせることが

伝わることで

 


「〇〇をしよう」

と思ってもらえます

 


業務が多く時間や手が足りないことで

ついつい言葉かけが雑になったり

 


その現実と

それではいけないという葛藤の間で

「〇〇しますね」

「〇〇しますよ」

「〇〇しましょう」

 


という言葉かけになってしまったりします

 


「立たせる」って結構出来ちゃいます

お風呂に「入れる」って結構簡単です

 


力づくでなら出来ます

 


その結果介助量が多く必要になり

介護職員の負担が大きくなります

 


またそういうケアをしてしまったと

自分を責めたりします

 


しんどくなっちゃいます

 


仕事が辛くなっちゃいます😔

 


本人が「やろう」と思うと

力を入れようとされます💪

 


その意識があるのとないとので

介助量も違ってきます

 


介護の仕事の大変なところだけでなく

良いところも多く感じておられる皆さん

 


皆さん自身が楽に仕事をするために

皆さん自身が楽しく仕事をするために

 


本人に

「やろう」と思ってもらえる言葉かけを

していきませんか🤗

 

 

 

次回のポイント③は

いよいよ技術的な内容です😊