介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

それぞれの介護事業所の役割

皆さんの法人や事業所の役割は
一体何でしょうか?

今や法人や事業所にとってSNSの活用は
もはや業務の一環
となっているところも多いです

介護職について
今までよく知らなかった方からすると

介護の現場を知る
良いツールともなっていますね

もちろんそれは素晴らしい取り組みですし
そのまま続けた方が良いのですが

今回は現場職員の方へ向けた内容です

全国の素敵な介護現場の
素晴らしい取り組みやサービスの内容を見た
現場職員の方から

自施設の不十分さが明らかになることで
職場や上司へのモヤモヤや
自分の無力さを感じ

「自施設での仕事が楽しく出来ない」

そういう内容のご相談をいただくことがあります

めちゃくちゃ素敵な姿勢です

「もっと自施設を良くしたい」
と思っておられるからこそ感じる内容なんです

ただその影響で
今にも潰れそうになっているんです

そんな時には
それこそ相談者ご自身に
「どうすれば良いか」
に気づいてもらえるように関わりますが

大事なのは
「よそはよそ うちはうち」理論です

デイサービスでの素敵な取り組みを
そのままグループホームに取り入れるのは
無理があるんです

老健での凄いサービスを
訪問介護で行うのは困難なんです

同じ特養でも
広域型と地域密着型や
従来型とユニット型では

事業所としての役割が違うんです

そもそも
地域が違えば文化も違ううえに

経営者が違えば
法人としての方針も違うんです

そのまんまは難しいもんです

ただ結果として
ご自身を責めてしまう方が
結構いらっしゃるんですよね

物事を自分の責任として捉えておられる姿勢は
本当素敵ですし大切なことなんですが

それで自分が苦しくなっちゃうのは
勿体ないです

他事業所と比べるのではなく

比べるのは
今日までの自分や自施設と
明日からの自分や自施設です

間違いなく皆さんは
昨日よりも今日の方が
良い仕事をされています

我々介護職の対象は
物ではなく人です

その日によって
利用者や職員や職場の状態は
刻々と変化し続けます

なんなら同じ日を繰り返すことは
ほぼ不可能です

皆さん個人も職場も
日々成長されているんです

他の事業所の発信を見ると

そこが素晴らしい職場で
自施設は不十分である

と感じやすいですが

素晴らしく見える事業所にも
当然皆さんの事業所と同じように
課題はあるんです

皆さんの事業所にも
当然他事業所からすると
素晴らしい点があるんです

時代的にも
全事業所が同じになる必要なんてないんです

他事業所と差別化を図るためにも
特徴が必要なんです

他の事業所の凄い素晴らしい制度や取り組みは
あくまで「ひとつの参考」として

ご自身や自施設の
素晴らしい点を伸ばしていくことで

毎日の仕事を
楽しんでいきませんか