介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

介護職と承認欲求

 

「なぜ介護の仕事をしているのですか?」

 

よく聞かれます


介護の世界に入った切掛は人それぞれ違います

「家族に要介護者がいる」
「身内に介護職がいる」
「高齢者が好きだから」
「人と話すのが好き」
「人の役に立ちたい」

こういう理由が多いです

中には
「他に仕事がないから」
「介護なら自分にも出来そうだと思った」
「食いっぱぐれなさそうだから」

こういう理由の方もいらっしゃいます

いいと思うんです
興味を持ってもらえたのなら切掛は何でも

それに
間違ったイメージを持たれているのは
介護職自身が正しいイメージを広められていないからなんですから

だから
「いざやってみるとイメージと違った」
になるんですよね

 

良くも悪くも実際いざ働いてみるとイメージと違う
という方が多いです


では切掛がどういう理由であれ
まだまだ決して好待遇とは言えない介護職を今も続けている理由は何でしょうか?

ほとんどの方の理由は同じです

「承認欲求が満たされるから」
です

高齢者の方やご家族さんから直接伝えられる「ありがとう」
サービスを提供した時の「笑顔」
出来ないと諦めていたことが出来た時の達成感
「ここに居られて良かった」と伝えてくれる感謝の気持ち

それらが
「自分はここに居ていいんだ」
「自分が必要とされている」
「自分が人の役に立っている」

と強烈な承認を感じることが出来るんです
これが介護から離れられない大きな理由です


職場からの承認もあります

同僚からの「ありがとう」「助かった」

先輩からの「よくできたね」「頑張ったね」

上司からの「任せたよ」「頼りにしてるよ」

後輩からの「教えてください」「助けてください」


これらの承認が加わると
もうその職場を離れられなくなります

 

人の役に立っている

人から必要とされている

 

その感覚が介護職員が介護職から離れられない大きな理由です

 

ただし

その理由を超えてくる現実が待っていることもあります

その現実に介護から離れざるを得なかった人たちがいました

 

その穂とのどは介護業界に必要な

優秀な方々です


理想と現実には乖離があります
現実的な問題はまだまだあります

ですが
理想なしでは現状は変えられないと
理想を追い求める人がどんどん増えています
より高い意識を持っています

実は11月11日は「介護の日」なんです
いつもよりちょっとだけ介護のことを考えてみませんか😊

 

2019.11.11