介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

介護・福祉のチームケアに必須の「情報共有」

介護の仕事は「チームケア」と言われます

高齢者福祉
障害者福祉
児童福祉

介護職が働いている現場では
一人で仕事をすることは出来ないです

施設介護の場合
サービスの提供は24時間365日になり
交代しながらのサービス提供になります

居宅の場合は逆に
介護職が対象者に接していない時間が生じます

つまり
同じ介護職同士
あるいは
介護職と他の職種
または
介護職と対象者家族
といった間で情報共有することが必須になります

そのため各事業所で工夫をして
様々な情報共有のためのツールが使われています

介護記録
申し送りノート
連絡帳
グループライン
口頭
etc

それでも情報共有は難しく
苦労されている方も多いと思います

時間が経つにつれ
忘れがちになってしまうことがありますが

大切なことは
「情報を共有すること」
ではないんですよね

「なぜ情報を共有するのか?」
「情報を共有することでチームとしての一体感を味わう」
などの目的意識を明確にすること

それが大切なんだと思います

「目的と目標と手段の明確化」

これがなされていることで
「情報共有の大切さ」
を共有出来るのではないでしょうか

「対象者のQOL向上を目的とし
ご家族と専門職が同じ情報を共有していることを目標にすると
手段は連絡帳だけで良いのか」
といった形ですね

 

 

情報共有は難しいです

同じ文字を読んだとしても
受け取り方は人によって違います

伝える側にも読み取る側にも
情報共有のためのスキルが要求されます

そのスキルの差を埋めるために
システムがありますが
そのシステムを作っているのも「人」です

対人援助職である介護職員なら出来ると思うんです

「相手の気持ちを尊重して話を聴く」
ということが

「相手が何を伝えたいのか」
「相手に何が伝わったのか」
それに想いを馳せることが


介護に携わる全ての方へ

あなたの周りにいる方は
あなたに何を伝えたいのか
あなたの想いがどう伝わっているか

身近にいる大切な人との
情報共有から
見つめてはいかがでしょうか

職場でも活かせるものが
見つかるかもしれませんね