介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

言葉遣いと身体遣い ~「プロ意識とイメージアップ」~

「なぜ現場職員から教員になったのか?」
というご質問をいただくことがあります

今回は今までと少し趣旨を変え
そのお話をさせていただこうかと思います

自分は現場が好きです

高齢者の方と笑い合い
スタッフに支えられながら
チームで協力し合い
目的に向かって皆で進む

とても楽しかったんです

ただ
同じくらい不満を感じていました

「何故こんなにも素晴らしい仕事なのに、介護職員の待遇は良くないのか?」

その頃は今よりもさらに知識が無く
答えに迷っていました

求めていると見えてくるものが二つありました

一つは
「介護職に対するイメージの低さ」
です

「年寄りのお世話」
「下の処理」
「お手伝いさん」
「介護をしたら腰を痛める」

ご家族さんと話しているとそんなキーワードが出てきました


「そもそもイメージが湧かない」
そういう方もいました

介護職員ですら
「こんなん誰にでも出来る仕事や」
と表現する人もいました

仮にそういう仕事だとすれば
待遇は良くなくても納得です


そこでもう一つ見えてきたものが

「介護職員のプロ意識の乏しさ」
です

まず自分の仕事の価値を理解できていない職員が多い
ということです

中には
・事故が起きなければ良しとする職員

・昨日と同じことをすれば良いと考えている職員

・人の陰口や職場への不満を口にするだけの職員

・自分はパートだからと物事に背を向ける職員

そういった職員が働いている仕事に
多くのお金を払いたいでしょうか?
専門職として尊敬できる存在でしょうか?

もちろん多くの職員は
プロとして熱心に仕事に取り組んでいました

それでも先輩や上司の方が
新しい正しい知識や技術を習得できていないために
心や身体を痛める若い職員がいました

そんな状況を変えたくて
自分のいる施設だけでなく
少しでも多くの介護従事者に正しい知識と技術を習得してもらい
介護職が正しい評価をしてもらいたい

そんな想いから教員の道を選びました

「プロ意識とイメージアップを求めて」

そのための手段として
「言葉遣いと身体遣い」
を自分のテーマとしています

正しい言葉遣いをし
正しい身体遣いをすることで
介護職のプロ意識を高め

介護職のイメージを変え

社会的地位を上げることで

自分たちの身を守ろう

そんな想いで掲げています

介護は誰にでも出来ると思っていますが
介護の「仕事」は誰にでも出来るものではありません

専門的な知識と技術を用いて
他職種と連携が取れるチームを作り
科学的な根拠に基づいたケアを提供し
その方にとってより良い生活(人生)
を求め続ける

それが介護職です

専門的に学んでいなければ出来ない仕事です

チヤホヤされたい訳ではないんです

特別扱いして欲しいなんて思ってないです

ただ介護職を正しく評価して欲しいだけなんです

読んでいただいた方
すみません
今回はネガティブな表現も含まれています🙇‍♂️

ただ普段
対象の方の
「より良い生活(人生)」
を求めている介護職の皆さん

貴方自身の「より良い人生」も大切なんです

一緒に求めていきませんか😊

 

 

2020.3.9