介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

介護職員が支えているのは?

介護職は対人援助職であり
支援を必要とする方の支えになる仕事

今回この言葉遣いについてですが
今までと違い
「間違っているから正しく遣いましょう」
ではなく
少し掘り下げてみたいと思います

介護職はあくまで支援者であり
管理者や支配者ではない

というのは以前もお話ししました

その人がその人らしく生きていくために
その人が自分で生きていけるように
支援をするのが介護職だと思います


最近新たな感染症が広がっています

今世界中の関心が集まっています
国内でも次々と発症されている方が増えています

自分の知人にも身内が乗船していた方がいらっしゃいました

陰性と分かるまで孤独と不安にさいなまされたそうです

不特定多数の出入りがある施設では
出入りが制限されているところも多いです

昨日ある方々とその話をしていました

「デイサービスを閉めなさい」となったら…

感染された方を確実に隔離するためには
それも必要になるかもしれません

でももし日本中でそうなったら
訪問事業やショートステイや小規模多機能もそうなったら

困るのは利用出来ない利用者さん
利用者さんを見る必要が生まれるご家族さんも仕事や旅行に行けなくなります
休息をとれなくなったことで心身共に疲労がさらに蓄積されていきます

各事業所も収益が減ることになります
当然職員の給与に反映されることになります

収入が減った職員は支出を抑えることになります

日本経済に壊滅的なダメージを与えることになるかもしれません

そうなってしまったら
支援を必要とする方は
一体誰が支えるのか

極端な想像かもしれませんが
絶対ないと言い切れないと思います

老若男女
日本中に支援を必要とする方がいます

世界中類をみない超高齢化社会である日本

介護職が支えているのは
今の日本そのものなのかもしれませんね


医療・福祉に携わる方すべてがそうですが
介護職の皆さんも
次は自分かもしれないという感染症の恐怖と戦いながら

目の前の方と
その向こうにいる方のために
今この瞬間も仕事をされています

ありがとうございます

貴方のおかげで
不安が少し減った方がいます

「独りじゃない」
そう思える人がいます

貴方も
「独りじゃない」
のですよ

いつも本当にお疲れ様です🙇‍♂️

 

 

2020.2.22