介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

介護の専門職としての言葉遣い ~「主語」~

言葉遣いその5…
というよりは本来ここが言葉遣いのメインになります

「主語が誰なのか」

ということです .
「お風呂に入れる」
「起こしてくる」
「寝かせる」
「薬を飲ませる」
「パッドを変える」

 

現場で聞かれた言葉遣いです
何を言いたいか既にお分かりの方も多いと思います

全ての主語が「介助者」ということですね

言葉遣いにおいて
対象の方を下の名前で「●●ちゃん」と呼んだり
いきなりタメ口で話しかけたり

これらは論外として取り上げていないです
ただ主語が介助者のものは使ってしまっている方も多いと思います

恐らく無意識だと思います
(意識してその言葉遣いなら危険ですね)

なので主語を意識するようにしてみて下さい

「お風呂に入るのは」
「起きるのは」
「寝るのは」
「薬をのむのは」
「トイレに行くのは」
誰なのかを

我々は管理者ではなく支援者です

その方がしたいことを出来るように
その方が自分で出来るように
その方が自分で決めれるように
その方が自分の人生を生きていけるように


綺麗事です
分かっています
現実も分かっています
その上でお話ししています

介護あるいは介護職のイメージを良くすることができるのは
介護の世界にいる者だけです
勝手にイメージが良くなることはありません

今現在以前よりはイメージは良くなってきておりますが
まだまだ

「下のお世話をする仕事」
「人手不足で大変な仕事」
「安い給料で働いている」
「誰かがやらないといけない仕事」

おおよそこんなイメージです

不満です

介護職はボランティアや罰ゲームでやっているのではありません

それぞれにやりがいや楽しみ、責任をもって働いています

専門知識を学び
専門技術を駆使し
自分の感情をコントロールしながら仕事をしています

同じことばかり繰り返しますが
専門職として尊敬されるような言葉遣いを心がけてみませんか

 

2019.10.25