介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

障害って何? ~障がい?・障碍?~

間が空きましたが
見て下さる方がいらっしゃると信じ
続けます


「介護」
というと「高齢者」と思いがち思われがちですが
「障害者福祉」「児童福祉」

介護の領域です

ということで今日は「障害児者」ですが

自分の考えを先にお伝えしますと
「障害児者なんていない」
「所詮多数決である」
です

多くの人が手が2本あるから
手が1本の人は「障害がある」

多くの人は言葉を話せるから
話せない人は「障害児者である」

とされています

だから多数を健常者
小数を障害児者
と呼んでいるだけではないのかと考えます

 


ところが
とても興味深いことがあります

その考えでいけば自分は障害者です

ほとんどの方が普通に出来ることが自分は出来ません

でも自分は障害者として見られたことがありません

 


自分は利き手が左です

多くの方が右手でお箸を使いますが
自分は上手く使えません
でも左手で上手く食べられます

可哀想に思われたり
後ろ指を指されたりしたこともありません

確かに小さい頃は右に直されました
(ちなみにその後自分で戻しました)

今はほとんど話題にもなりません
「そうなんだ」
だけで終わります(少し寂しい💦)

 


自分は障害者でしょうか?
障害って何なのでしょうか?


障害は社会が作り出していると思います

正直左利きには使いづらい物が
今でも世の中には山程あります

ですが本人も社会も対応してきています

「障害者」
ではなく

「平仮名にしましょう」
「碍の字を使いましょう」

切掛としてはいいと思うんです

そこから考えてもらえたら
ただ

書き方を変えることが目的ではないんです

本質に迫るにはそこではないんです



自分の周りにいらっしゃる障害者の方々も
「別にどっちでもいい」
という方が多いです


「その人が障害者かどうか?」
その考え方が世の中に障害者を生み出していると思います

 


手が1本の人
聞こえない人
計算が苦手な人
背が低い人
料理がうまい人
左利きの人

世の中には色んな人がいます

「その人が幸せに生きていくにはどうすればいいのか?」

「高齢者」「障害者」「児童」と
対象は違えど職員はそれを求め続けています

だから全ての領域に介護職が必要なんです

以前「認知症」のところでも触れましたが
介護職は研究者でもあるんです

幸せになるマニュアルなんてないんです
だから自分たちで日々研究し続けているんです

「もっと良い方法はないか」
「これでいいのか」

目の前の人のために


介護に携わる全ての人へ
いつもお疲れ様です

貴方がいるから
幸せを感じられる人がいます

貴方のおかげで
生きて行こうと思える人がいます

介護職員自身も
もっと幸せを感じられるように
介護の仕事を伝えていきませんか?

 

 

2019.2.7