介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

介護の専門職としての言葉遣い ~「徘徊」~

前回の「問題行動」で敢えて触れなかったものを今回お話させていただきます

「徘徊」

これもまた残念ながら介護現場でもまだまだ使われています

徘徊の意味は
「目的もなくうろうろと歩き回ること」(大辞林)
「どこともなく歩き回ること」(広辞苑)
とされています

介護職の方ならご存知ですよね
そうではないということが

目的はあるんです
「トイレに行きたい」
「家に帰りたい」
「〇〇を探す」
「目的を持って立ち上がった(歩き出した)けど目的を忘れてしまった」
等ですね

ただ他の言い方が分からないから使っているという声も聞きました

「ひとり歩き」


とされています

散歩なのかトイレなのか探し物なのかがその場では分からないことが多いです
そんな時に使って下さい

この言葉は「認知」とセットでニュースになっています
新聞社の中には数年前より

「もう使わない」

と記事を出しているところもあります

インターネットの検索サイトに
「徘徊」
と入れてみて下さい
予測のところに
「言い換え」
と出てきます

これが今の社会です

専門職の皆さん
どうかこの投稿が時代遅れでありますように
新しい時代を生きていきませんか

 

 

2019.9.12