介護教員北村圭吾の介護ブログ

介護の現場から介護教員へ転身。介護について介護職と介護職以外の方みんなで考えるブログ

「声かけ」と「言葉かけ」

以前の自分の投稿について
ご質問をいただきました

「声かけ」
のことを
「言葉かけ」
と表現していた理由についてです

自分が投稿をさせていただいているのは
主に「言葉遣い」を入口として
介護職自身のプロ意識に働きかけ
介護職のイメージアップを図りたい

そういう想いがあります

「言葉かけ」
も同様です

皆さんは普段お仕事をされている際
必ず言葉かけをされていると思います

では「声かけ」とはどのようなものでしょうか?

「おい!」
「なあなあ」
「ねえねえ」
「ちょっと」

声かけには違いありませんね
しっかりと相手に声をかけています

長年の付き合いのある家族や友人であれば許されることもあるかもしれません

ですがたとえそういった関係性だったとしても
名前を呼びかけた方が相手はより気持ち良く受け取ることができます

相手に呼びかける際には
まず名前を呼ぶことが大事だと思うんです

そこには大切なメッセージが込められています

「貴方の存在を個として認めています」
「貴方がそこに存在していると認識しています」
「私は貴方を必要としています」

相手の名前を呼ぶことでこれだけのメッセージを発信することになるんです

もちろん相手が全てを受信出来るかは状況により変わりますが
その上で用件を伝えると
相手はメッセージを受け取り易くなります

「〇〇さん」
「こんにちは」
「□□です」

「声かけ」
ではなく
「言葉かけ」
と表現したのは

介護職が専門職であるからです

「何となく」ではなく

知識を持って行動をしているからです

言葉をかけるにも
タイミングや内容
立ち位置や声の大きさなど

一生懸命考えた上で行動に移しても
少し違うだけで相手を不安にさせてしまう

ことも多いです

日常で何十回何百回と繰り返しています

それだけ考えて繰り返し行動している介護職が

「単に思いつきで声をかけているだけ」

ではないと表現するために

「言葉かけ」

と自分は表現しています


世の中は4連休です
それでも世の中を支える為に
今この瞬間も働いている方々がおられます

この瞬間も目の前の方に安心してもらおうと
「言葉」をかけている職員がいます

いつもお疲れ様です

介護職を正しく理解してもらうためにも
皆さんの周りの方に
もっと言葉をかけていきませんか?